「都心でマイカーを持つなんてムダ」
「タクシーやカーシェアを使うほうがコスパが良い」
最近、インターネット上でこんな声をよく聞くようになりました。
都心でマイカーを持つ私がそのたびに感じるのは、「そんなことないのにな…」という思い。
たしかに、ただの移動手段と考えたら、マイカーはコストパフォーマンスが悪いと思います。
都心ならわざわざマイカーを持たなくても電車やバスなどの公共交通機関で十分移動できます。運転がニガテな人にとっては、自分で運転しなくていいので楽でもあります。
重いものを運びたいときや郊外に行きたいときなどもカーシェアやタクシーを利用したほうがコスパがいいのは、他の記事でも書かれているとおりで、私もその通りだと思います。
それでも、やっぱりマイカーはコスパだけに表すことのできない価値があると思います。
私が考えるその価値を3つ、挙げてみたいと思います。
パーソナル空間ごと移動できる
マイカーの良さの1つとして、パーソナル空間ごと移動できる点があると思います。
言ってしまえば、自分のお気に入りの部屋にいながらそのまま移動できちゃうような感覚です。
なので、マイカーは移動手段でありながらも自分の部屋と一緒。落ち着く香り、お気に入りのブランケット、好きな音楽や映画と一緒に気軽に出かけられます。
もちろんカーシェアでも、自分のお気に入りのモノを持ち込めば自分の部屋を再現できるかもしれません。けれどそれには時間も手間もかかるし、どう頑張っても借り物は借り物なので限界があると思っています。また返却の際にはすべてを元に戻さなければいけません。マイカーなら、部屋はずっとそのままにしておくことができます。
移動式の自分の部屋を手に入れたようなこの嬉しさは、コスパでは測れないマイカーならではの価値だと思います。
時間を気にせずいつでも使える
マイカーは、レンタカーやカーシェアと違って予約や空き状況を気にせずいつでも使えるというメリットがあります。
レンタカー、カーシェアなどは誰かとシェアするという都合上、すぐに使いたいときやどうしても使いたい日に空いていない、というシーンもあります。
また、道が混雑していたり予定が変わったりして、計画していた返却時間に間に合わなくて焦る、というシーンもよくあると思います。
いくらコスパが良くても、使いたいときに使えなかったり時間を気にしなくてはならないストレスは大きいものです。
マイカーなら当然ながら自分専用なので、他の利用者や時間を気にせず思い立ったとき、いつでも出かけることが可能です。
この「時間を気にせずいつでも」という安心感も、コスパでは測れない価値だと思います。
所有する喜びがある
クルマに限らずですが、最近はシェアリングエコノミーの動きが流行っており、モノや場所などを他人とシェアすることが一般化してきました。
借りる側は所持しなくてもさまざまなモノや場所が使えるようになり、
貸す側は利用していない時間でモノや場所の有効活用ができるという素晴らしさがあります。
けれど、相反する考えで「所有する喜び」も絶対になくならないと思っています。
もちろんモノによっては使いたいときに時々借りられればそれでいいものもあると思います。
でも、「これはシェアじゃなくて自分だけのモノにしたい!」と思うくらい気に入るモノってあると思うんです。
それがもしクルマだっとしたら、それを手に入れたときの気持ちはコスパでは計りきれない価値があると思います。
わたしはずっと欲しかったフィアット500を手に入れられて、金銭面ではもちろん苦しいものの、購入してからずっと幸せな気分です。移動手段としてのコスパなんて考えたら悪いに決まってますが、それ以上の所有の喜びがあります!✨
以上、私がマイカーを持つことはコスパでは表せない価値がある!と思う理由3つでした。
ここまで書いて思ったのは、そんな良さは分かってるけど、それでもコストがかかりすぎるから泣く泣くマイカーを選択しない人もいるんじゃないかということ。
本当は、もっと皆が気軽にクルマを持てるように、税金や駐車場代などの維持費が安くなったらいいんですが…。
そんなことを思いながら、今年も自動車税を支払う私でした。💸