クルマを購入してからずっとつけようと思っていたドライブレコーダー。
ディーラーでつけると高いし、勉強がてら自分でつけよう!思ったものの、初めてのことなので勝手が分からず、ドライブレコーダーを買ったまま放置すること数年・・・。💦
このたび、重い腰を上げてやっと取り付け作業にとりかかり、無事設置が完了!
クルマの電装DIYがはじめての女子ひとりでも、ヒューズボックスから電源を取り出して取り付けることができました!🎉
今日はその設置方法を、初心者向けに細かく紹介したいと思います!💪
もくじ
取り付けに必要なもの
ドライブレコーダーを取り付けるために私が用意したのは下記の6つです。
- ドライブレコーダー本体
- ヒューズ電源
- ギボシ端子セット
- クワガタ端子
- 電工ペンチ
- ラジオペンチ
どんなものなのか、何に使うのかを1つずつ紹介していきます!
ドライブレコーダー
私が購入したドライブレコーダーは、ユピテルのドライブレコーダー DRY-TW7500dP です。
ドライブレコーダーで知名度のあるメーカーの中から、前後にカメラがついていて、かつお買い得な価格だったこちらを選びました。
本体から伸びているプラス端子(赤いコード)とマイナス端子(黒いコード)が切りっぱなしになっているので、ここにうまいこと電源を接続する必要があります。
ヒューズ電源
ヒューズ電源とは、ヒューズボックスから電源を取り出すことのできる便利な装置です。
これさえあれば、クルマでさまざまな電装品を使うことができます。✨
ヒューズ電源には「形」と「アンペア数」でいくつか種類があります。
まず形。「平型」「ミニ平型」「低背(ていはい)」の3種類あり、クルマの車種によって使っている形が異なるので、自分のクルマのヒューズがどの形を使っているのかを調べる必要があります。
フィアット500のヒューズはミニ平形なので、形はミニ平形を選びました。
次にアンペア数(A)。ヒューズボックスの中にはさまざまな数字の書かれたカラフルなヒューズが刺さっています。このヒューズとヒューズ電源を差し替えることで電源を取り出せるのですが、その2つは同じ数字、つまり同じアンペア数である必要があります。
私が購入したのはフリータイプのヒューズ電源で、5〜20Aのヒューズであればすべてに使えるという優れもの。
しかも、抜き取った元々のヒューズをヒューズ電源に差し込んで使うため、ヒューズをなくす可能性もなくなるので、非常に便利です!
私は最初、先輩オーナーのブログや商品の口コミを読んで「みんな10Aを買っているから10Aを買えばいいんだ!」と思って10Aのヒューズ電源を買ってしまったのですが、いざ取り付けようとチンクのヒューズボックスを覗いたら10と記載されたヒューズがない、という事件がありました・・・。
ヒューズ電源を買う前には必ずご自身のクルマのヒューズボックスに何アンペアのヒューズがあるか、またどのヒューズを使うかを確認して、同じアンペアのものか、上記で紹介したフリータイプのものを購入するようにしましょう!🔥
ギボシ端子セット
ギボシ端子は、ドライブレコーダーのプラス端子(赤いコード)とヒューズ電源をつなぐために必要なコネクタのようなものです。
上記で購入したドライブレコーダーはDIY前提で電源へとつなぐコードが切りっぱなしになっているので、このギボシ端子をコードの端に取り付けることでヒューズ電源とつなげられるようになるのです。
クワガタ端子
クワガタ端子は、ドライブレコーダーのアース(黒いコード)の端につけるものです。アースは、ボディにつながるの金属ネジのどこかに取り付ける(ボディアースをとる)必要があるのですが、このクワガタ端子を取り付けることで金属ネジに取り付けやすくなるのです。
ちなみに、クルマのアースは言い換えるとマイナス端子であって、家電とは異なりアースを接続しないと絶対に動作しません。
家電のアースは繋がなくても動作するから繋がなくてもいいのかな、なんて思っていると、一生ドライブレコーダーが動くことはないので、必ず取り付けるようにしましょう!💪
ボディアースについてはDIYラボさんの記事が参考になりました!
ボディアースと、家電のアースはどう違う?
電工ペンチ
電工ペンチは、ギボシ端子やクワガタ端子をドライブレコーダーのコードに取り付けるための便利なペンチです。
ギボシ端子やクワガタ端子をコードに取り付けるためには、コードの被膜をはがして中の金属を少しだけ出す必要があるのですが、電工ペンチを使えばコードの被膜だけをうまくはがせたり、端子をしっかりと取り付けることができます。
ちなみに端子をコードに取り付けることを「かしめる」と言うそうです!👀
ラジオペンチ
ラジオペンチは、クルマのヒューズボックスからヒューズを抜き、抜いた箇所にヒューズ電源を差し込むために使います。
私はもともと家にあったものを使いました!
取り付け手順
必要なものが揃ったら、いざ取り付け開始です!🔥
STEP1 ドライブレコーダーのプラス端子にギボシ端子を取り付け、ヒューズ電源に接続する
ドライブレコーダーのプラス端子(赤いコード)にギボシ端子を取り付けます。
ギボシ端子にはオス端子とメス端子が入っていますが、オス端子を取り付けます。
まずはドライブレコーダーのプラス端子(赤いコード)の被膜の先を5mmほどはがします。
電工ペンチの「WIRE STRIPPER」と書かれた穴を使って挟んで引っ張るとはがせます。
どれがコードに適した穴か判断がつかなかったのですが、大きなサイズの穴から少しずつ小さな穴に変えて試していくと芯線(コードの中の金属部分)を傷つけることなくはがすことができました!
次にスリーブ(ギボシ端子に入っている透明のビニールのようなもの)をコードに通してから、ギボシ端子をコードに取り付けます。
ギボシ端子の細くなっている部分のみに芯線(コードの中の金属部分)が当たるように、電工ペンチの専用の穴で2箇所をかしめて取り付けます。
つぶれたハートのような形をしているのがかしめるのに使う穴です。
かしめた部分の断面図がきれいなハート型になると成功です!
ちなみに、かしめるのはけっこう力が必要でした・・・!💦
ちなみにスリーブは短い方、ギボシ端子は先が細くなっている方がオス端子なので間違えないように取り付けましょう!
うまくかしめられたら、スリーブをギボシ端子にかぶせて完了です!
詳細なかしめ方は、DIYラボさんの記事を参考にしました。
ギボシ端子を電工ペンチで正しくかしめる(付ける)方法
これでドライブレコーダーとヒューズ電源をつなぐことができるようになりました!🎉
今取り付けたギボシ端子のオス端子を、ヒューズ電源についているメス端子に差し込んで接続しましょう。
STEP2 ドライブレコーダーのアース端子にクワガタ端子を取り付け、アースに接続する
今度はドライブレコーダーのアース端子(黒いコード)にクワガタ端子を取り付けます。
STEP1の要領で、アース端子(黒いコード)の被膜の先を5mmほどはがし、クワガタ端子の細くなっている部分のみに芯線(コードの中の金属部分)が当たるように、電工ペンチの専用の穴で2箇所をかしめて取り付けます。
詳細なかしめ方は、DIYラボさんの記事を参考にしました。
クワ型端子を電工ペンチでかしめる方法
このクワガタ端子を、ボディにつながっている金属ネジに挟んでアース接続します。
アースの接続先は一般的にはヒューズボックス付近にあるらしいのですが、フィアット500では見つけることができず・・・。
調べた結果、助手席足元左側にあるネジをボディアースとして使われている方がいたため、そこに接続しました。
ネジを少しだけゆるめて、クワガタ端子をしっかり差し込み、取れないようにまたネジを締め直せば完了です!
STEP3 ヒューズボックスから利用するヒューズを選ぶ
さて、いよいよクルマと本格的に接続していきます!🚗
まずヒューズボックスの場所を探します。
フィアット500の場合、グローブボックス奥の蓋を開けたところにあります。
ちなみに、ヒューズボックスとは車の様々な電源を管理する多くのヒューズを1つにまとめたもののことです。
このヒューズボックスの中から今回利用するヒューズを選びます。
ヒューズの中には常時電源とACC電源があります。
常時電源は字のごとく常に電源がオン状態の電源で、ACC電源はキーを回した状態になってはじめて電源がオンになる電源です。
車内灯等は常時電源、カーオーディオ等はACC電源、と考えるとイメージがつくと思います。
一般的にドライブレコーダーはACC電源で接続するので、このヒューズの中からACC電源を探します。👀
かつ、今回差し替えるヒューズ電源は5A取り出せるので、5Aを取り出しても問題がなさそうなヒューズを探します。👀
フィアット500の説明書でヒューズの箇所を見てみると、どのヒューズが何に使われているかが丁寧に記載されていました!
説明を読んで、私はF51の7.5Aのヒューズを利用することにしました。
F51のヒューズの主要関連回路として書かれていたのは、下記のとおりです。
エアコン、ブレーキペダルスイッチ、クラッチペダルスイッチ<MT車>、電動サンルーフ<装備車>、電動ドアミラー、スタート&ストップシステム、タイヤ空気圧モニター、ヒルホールドシステム、ASR、ESC
エアコンや電動ドアミラーの記載からこのヒューズがACC電源であることが分かったのと、私のクルマはクラッチペダルスイッチ、電動サンルーフ、電動ドアミラーの装備がないことから、5Aを取り出しても問題がなさそうと判断したためです。
ヒューズ自体は余裕を持っているため、どのヒューズを選んでも5Aくらいの取り出しは問題ないそうですが、念のためより安心そうなものを選んでおきたいですよね!
STEP4 ヒューズを抜き、ヒューズ電源を差し込む
STEP3で選んだヒューズをラジオペンチで引き抜きます。✂️
念のため、感電をしないようにペンチの絶縁部分を持ちながら引き抜きます。
そして引き抜いた部分に、ヒューズ電源を差し込みます。
フリータイプのヒューズ電源を利用する場合は、ヒューズ電源内に引き抜いたヒューズを差し込んでからヒューズボックスに差し込みます。
ヒューズ電源内に引き抜いたヒューズを差し込むのにはけっこう力が必要だったので、頑張って差し込みましょう!💪
ヒューズ電源の差し込みには向きがあります。
どちらの向きでも電装品は動くのですが、正しい向きで差し込まないと、仮にヒューズが飛んだ場合にヒューズ電源のヒューズも飛んでしまうそうです。
検電チェッカーを使うとこの向きを調べることができ正しく差し込めるのですが、私はチェックせずに差し込んでしまいました・・・。
なぜ正しい向きで差し込んだほうがいいのかは、DIYラボさんのページに詳しくまとまっていました。
ヒューズ電源の〈向き〉の謎。「電源側から分岐するより、逆のほうがよいのでは?」論
無事ヒューズボックスにヒューズ電源を差し込めたら、キーをACCに回してみます。
ACCに回してみてドライブレコーダーの電源が入ったら、電源との接続は完了です!🎊
STEP5 ドライブレコーダーの取り付け、配線
最後に、ドライブレコーダーをフロントガラスとリアガラスに取り付け、余分なコードを隠したら完成です!
ドライブレコーダーは付属の両面テープで貼り付けます。
キーをACCに回し、ドライブレコーダーの電源をオンにした状態で、見え方を確認しながら貼り付けましょう。
好みはあると思いますが、レンズが車体の中央に来るように、かつ運転席からの視界のジャマにならない位置がベストかなと思います。
また、道路運送車両の保安基準(第39条)では「ガラス開口部の実長の20%以内の範囲」または「車室内後写鏡により遮へいされる前面ガラスの範囲」に取り付けるようにと定められているので、その範囲も守れるようにしましょう!
検査標章(車検ステッカー)と重なるのもNGなので気をつけましょう!私はドライブレコーダーを取り付けたい場所に検査標章があったため、検査標章をていねいに剥がして別の場所へ引っ越しさせました。
貼り付け終わったら、車内に残された忌まわしいコードたちを隠していきます。
ピラー(柱)の中や天井裏の内装を外して中にコードをしまっていくのですが、フィアット500の場合は、内装を取り外さなくても、内装と車体の少しの隙間にコードを少しずつ埋めていくことで隠すことができました!
フロントのカメラから伸びたコードは天井から助手席方面へ。
車体と内装の隙間に少しずつ埋め込むようにしまい込んでいきます。
助手席側のドア周辺は黒いゴムがあるので、そのゴムをめくったところにコードを埋め込めます。
後部座席横を通って、リアカメラのほうへとどんどん進めていきます。
後部座席のほうまで進めたら、今度はリアカメラのほうからもコードを埋め込んでいきます。
トランクドアから車体本体とまたぐ部分は、トランクが開閉しても問題ないように少しコードに余裕を持たせておきます。トランクを開け閉めしながら適正な長さを確認すると良さそうです。
フィアット500の車体は小さいのでコードが結構な長さが余ると思うのですが、後部座席のシートベルトが出ているピラー部分に全部しまい込めました。
助手席足元のヒューズ電源やクワガタ端子周辺のもたついたコードは結束バンドでまとめて、グローブボックス裏の見えない位置に、落ちてこないようにしまい込みました。
全部コードを隠せたことが確認できたら、完成です!🎉
さっそく試乗して、ちゃんとカメラが動作するか確認してみましょう!✨
以上、フィアット500にドライブレコーダーを自分で取り付ける方法の紹介でした。
はじめてのクルマの電装系DIY。着手するまでは、知らないことだらけで「本当にできるのかな・・・?」と不安でした。先輩オーナーの記事を参考にしても、DIYをする人にとっては当然と思われる工程が端折られていたりして、初心者の私には分からない部分がいっぱいでした。
この記事ではなるべくそのようなことがないようにすごく細かい手順まで紹介してみたので、初めての方もぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです!
また、今回DIYラボさんの記事を非常に参考にさせていただきました!初心者にも優しい記事をありがとうございました!😊